③会食恐怖症の症状
みなさんこんばんは。
今日は私の会食恐怖症の症状について綴っていきたいと思います。
私が普段感じる会食恐怖症の症状と主なものは、動悸、吐き気、冷や汗などです。
上司との食事を例に、ご飯に誘われてから、お店に向かう途中、お店に着いてから、ご飯を待つとき、ご飯が来てから、食後の順にその時々の心境や症状について説明していきます。
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①ご飯に誘われた時
ご飯に誘われた時はこの世の終わりの様な絶望的な気持ちになります。
(上司が嫌いという感情を抜きにしても)
必死に他に行けそうな人を探したり、忙しいアピールをしたりしてなんとか回避できないかという思考で頭はいっぱいです。
普段からそもそも誘われないように昼時や退社の時間は上司に近づかないようにしがちです。
それでもやはり回避できないときはあります。そんな時は、待ってましたとばかりに予期不安※1のスタートです。
(ご飯行こうという言葉は魔のスイッチ)
(誘ってもらえるのはありがたいし、嬉しいんだけどね...あ、友達ならね笑)
起きるか分からないことをあれやこれやと想像してしまい、次第に動悸が始まり、呼吸が浅くなっていきます。
(心の声:今日も会社恐怖症出てきた〜だるぅ〜)
※1 予期不安とは、こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようとあらゆることを想像し、必要以上に不安を感じてしまうことです。
②お店に向かう途中
さて、上司とご飯に行くことになり、動悸でバクバクの私。唾を飲み込むのも精一杯。
お店に向かう道中も頭の中はずっと予期不安。
この時1番不安を感じるのは、どんなお店に行くかということです。
お肉などのがっつりしたものや脂っこい物は、吐き気を誘発しやすく、より一層食べれないかもという不安を増長させてしまいます。
(本当は大好きなのに...涙)
一方そばやラーメンなどの麺類は比較的食べやすく気持ちが落ち着きます。
(ちなみにラーメンは残しても汁で隠せるから最強。笑)
何が食べたい?と聞かれた時にはなんとか麺類に誘導できるようにしてしまいます。
(本当は焼肉!とか言ってみたい...涙)
また、お店の内装にも影響を受けやすいです。
カウンター席は特に苦手で、お店の人に常に見られている気がするのと、なんだか急かされている気がしてしまいます。
(お前の食べる姿なんか興味ねーよって感じですよね)
その他にも個人店や大衆食堂のような年季の入ったお店だと、悪い想像を助長し、症状を悪化させてしまいます。
上司の話を上の空で聞きながら、自分が落ち着けるようなメニューや内装のお店にならないかと祈り続けながら、お店へと向かうのです。
③お店に着いてから
さて、お店に到着。
「着いてしまった...」
その一言に尽きます。
着いてからは不安、症状が一気に加速します。
飲食店独特の匂いを嗅いだだけで吐き気を催し、無理だ、絶対食べれない、どうしようと軽くパニック。
お店に入った途端いろんな情報が目から耳から鼻から入ってきます。
店員さんと距離の近いお店だ...
ゆっくり食べれる雰囲気じゃないなぁ
がっつりしたメニューが多そうだ
お店が狭く隣の人との距離が近くて、何かあってもすぐに出れなそう...
こうした情報を瞬時にキャッチし、自然と頭の中で不安に繋げてしまうという反射的な思考がもう身についてしまっているのです。
しかしこれを止めることは自分ではできません
そしてまた新たな不安を生み症状をより一層加速させてしまいます
(自滅だよね完全に...)
その不安をなんとか押し込みつつ、メニュー選び。
(体調の悪い中メニューを選ぶのは地獄です)
(食べたくはなくても不思議とお腹は空いてるんですよね)
あっさりとしたもの、量が少ないもの、残しても目立たなそうなものを必死に探し選びます。
(この時にがっつり系をおすすめされたら死亡)
こうして好きでもないものを注文することとなるのです。
③ご飯を待つとき
ここからはどれだけ予期不安を抑えられるか、自分を鼓舞できるかの勝負となってきます。
注文した後はもう逃げる事はできません。
刻一刻とご飯の時間が迫り、予期不安がますます大きくなります。
ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようと考えてしまう自分と、今日は大丈夫、残しても大丈夫、頑張ろう、練習練習と鼓舞する自分とのせめぎ合いの時間です。
(鼓舞する自分の弱いこと弱いこと...涙)
そして、いつ来るんだろうというハラハラドキドキ感から早く解放されたいという思いと、来たら食べなくちゃいけないから来ないで欲しいという思いも入り混じります。
ちなみにみなさんの意見を聞いてみたいのですが、私は不安があると足を組む癖があるようで、不安が高まるにつれ組む足を頻繁に交互に変えていることに気付きました。
同じ方っていらっしゃいますか??
こうして足を何回も組み直しながらご飯を待ちます。
⑤ご飯が来たとき
さーてさてさて、ここからが勝負の始まりです。ご飯が来た瞬間の恐怖と言ったらないです。
届いた料理がメニューで見るよりボリュームが多かったり、思ったより油がこってりだったりとイメージしていたものと違うと、頭の中のイメトレが崩れ、それが一気に焦りとなり押し寄せてきます。
どうしよう、どうしよう。無理だ。
頭の中はその繰り返しでパニック状態。
そして、1口目。
稀に1口食べた時に、これはいけるかもしれないと思えることがあります。そうすると途端にす〜っと気持ちが楽になり、ある程度食べ進めることができます。
(ごくごく稀に美味しさが恐怖に打ち勝つことがあります)
一方で、1口目を食べた瞬間、体が拒絶反応を示し喉を通らず、気持ちが悪くなってしまうことがあります。
(美味しくないわけではないです。きっとテイクアウトして家で食べれば美味しくいただけます。)
そうすると不安はとてつもないスピードで加速します。動悸も吐き気も冷や汗も手の震えも何もかもひどくなり、もうダメだ、終わりだ、どうしようという感情で頭がいっぱいになり、完全なるパニックに陥ります。
(今思い出すだけでも辛いです)
ただ、会食恐怖症のことは当然カミングアウトしていませんので、さすがに1口だけ食べて残すことはできません。
そこで症状が治まるまでなんとかお水やお米、お新香、みそ汁など比較的喉を通りやすいもので場を繋ぎます。
ある程度気持ちが落ち着いたところで、また食べ始め、少しずつ食べれるものから食べていきます。
もはや食べているというよりも消化していくという感覚です。
そうして自分の中の不安と闘いながらなんとか食事を終えるのです...
(白米数口しか食べれない時は全力で片側に寄せて半分食べた感を装ってます笑)
⑥食後
ようやく食べ終わったかと思うと今度は罪悪感の嵐です。
残してしまって申し訳ない、奢ってもらうのに残すなんて失礼だなどという思いが頭の中を永遠に駆け巡り、落ち込んでしまうのです。
お昼休憩が終わると症状は落ち着き、落ち着いた頃にお腹が空くんですねこれがまた...
以上がご飯に行く時の一連の心境や症状の移り変わりとなります。
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場面場面で新しい不安が生まれ、それに従って症状が出てくるのです。
強弱こそありますが、親しい友人でも家族との食事でもこの現象が起きてしまいます。
私は会食恐怖症の他にも嘔吐恐怖症も持っています。
嘔吐恐怖症については、また後日記事にしていきたいと思いますが、簡単に言うと嘔吐することに異常なまでの恐怖心を抱いてしまうのです。
その異常な恐怖心から、嘔吐を連想させる場所や場面を徹底的に避ける様になり、生活に影響を及ぼしてしまうというものです。
食事の際に吐いてしまうのが怖いと思えば思うほど気持ち悪くなってしまうのは、会食恐怖症だけでなく、嘔吐恐怖症の影響もあるのかもしれません。
恐怖症というものは過去のトラウマなどから発生する「予期不安」が原因で発症するものなので、別の名称を持つ恐怖症同士でも共通する部分が多くあるのだと思います。
恐怖症がまた新たな恐怖を生んだり、別の恐怖症を助長させてしまう...負の連鎖です
またまた長くなってしまいました。今日はここまで。
会食恐怖症が生活に与える具体的な影響については次回の記事で綴っていきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!(っ'-')╮=͟͟͞͞ ⭐️